「神奈川なでしこブランド2020」に認定された「焼いてありますシリーズ」を開発した 早瀬 静佳さん 小田原市浜町在住 57歳
食卓から女性活躍を応援
○…電子レンジで加熱するだけで、炭火焼きの魚の味が楽しめる「焼いてありますシリーズ」の開発を中心になって進めた。100余年の歴史を持つ干物専門店「早瀬幸八商店」による人気商品で、県が認定する「神奈川なでしこブランド2020」に選ばれた。「認定されてとても嬉しい。これを機にさらに多くの人に知ってもらいたい」と喜びを語る。
○…開発は15年ほど前。地域のコンビニエンスストアから「土産品として干物を置きたい」と打診されたのがきっかけだった。「すぐに食べられる商品にすれば、子育て中の女性にも役立つはず」、「グリルの掃除が大変で魚を焼かない人もいる。焼くのが嫌なら、こちらがあらかじめ焼いておこう」。消費者のニーズに寄り添った商品にしたいとの思いから、購入しやすい価格設定にもこだわった。現在では国内外への土産物としても人気を博している。
○…湯河原町出身。幼い頃から読書や絵を描くことが好きで「高校時代は漫画研究会で漫画を描いていた。特に好きなのは萩尾望都さんの『ポーの一族』」という。同店の4代目・幸弘さんとの結婚を機に、水産加工の現場を手伝い始めて約30年。客足の絶えない話題の店として数々のテレビ番組でも紹介され、一層人気に拍車がかかった。多忙な日々の息抜きは、シャンソンを聴くこと。特にごひいきの歌手・川島豊さんのコンサートは「月に5回も聴きに行く」という。
○…同ブランドに応募したのは、「女性の活躍を応援したいというコンセプトが、商品に込めた思いと合致していたから」と話す。「人気商品に育ててくれたのはお客さま。これからも美味しい魚を味わってもらいたい」。言葉にも笑顔にも優しい人柄が滲み出る。
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