神奈川県教育委員会が主催する「かながわ部活ドリーム大賞」の表彰式が2月1日、県立総合教育センター善行庁舎で開催され、小田原市立酒匂中学校吹奏楽部(佐藤孝悦顧問・33人)が「かながわ部活ジュニアアクティブ賞」を受賞した。
同大賞は、部活動への参加促進、競技力・表現力の向上、活発な活動実践や地域連携に貢献した学校・団体や個人を表彰し、部活動の活性化を推進するもの。ジュニアアクティブ賞は、学校の特色につながる顕著な取り組みや、校内や地域において地道な活動を行い、他の部活動・生徒の模範となる活動をした中学校の部等に贈られる。今年度は3団体が受賞した。
同校吹奏楽部はコンクールでの入賞を目指すだけでなく、「音楽を通して地域に貢献することが生徒の心の成長につながる」という信念のもと、地域の敬老会や幼稚園などから要請を受け、10年ほど前からボランティアでの演奏活動を続けている。出演する行事によって、クラシックだけでなく演歌やポップスに曲目を変更する工夫が地域から喜ばれている。
副部長の神光愛華さん(3年)とマーチングでドラムメジャーを担当する細谷心晴さん(3年)は、「初めての受賞で驚きと喜びの気持ちでいっぱい。中学校近隣の方から『演奏会楽しかった』と声をかけられることも多く、地域とのふれあいがあることがうれしい。今後も続けていきたい」と喜びを語った。