神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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小田原市民生委員児童委員協議会の会長を務める 岡田 健(たけし)さん 小田原市城山在住 73歳

公開:2020年2月29日

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奉仕の原点と楽しさを

 ○…地域の高齢者や子どもに目を配り、相談役や各種団体とのつなぎ役を務める民生委員児童委員。小田原市の協議会トップに就き3カ月。「振り返る暇もないが嫌な気持ちはない」と笑うも、その間には設立50周年を迎えた団体として市民功労賞を受賞。「諸先輩方の活動のおかげ。自分なりの考えで地域福祉に貢献していきたい」

 ○…東京で育ち、大学卒業後に横浜ゴム(株)に就職。月の半分は出張という生活を送った現役時代、40年ほど前に小田原へ。「城山競技場の見事な桜が決め手になった。落ち着いた街並みと人の温かさを実感して、今では骨を埋める場所になった」。定年してすぐ「見透かされていたのかな」と苦笑いするほど絶妙のタイミングで誘われた民生委員児童委員を快諾して10年目。今期は市内333人の委員のまとめ役を任された。

 ○…子育ても落ち着き、今は妻との2人暮らし。以前は水泳からスキー、アメフトなどで汗を流したが「今はゴルフだけ」。多忙な日常の中でゴルフ練習がリフレッシュになっている。「健康な身体があり健全な精神が宿る、この考えを実践する生活になっている」ときっぱり。

 ○…「以前は名誉職だったが、これからは一般の方が仕事をしながら余力の中で務めることが重要になる。地域の良さを発見できる活動ということを知ってもらいたい」。委員がやって良かったと思えること、外に向けては楽しさのPRと、会長として取り組みたいことは多い。理想は昨年のラグビー日本代表のような組織。「トップダウンでもボトムアップでもない。対等なメンバーが自分の範囲で役割を推進する。奉仕活動の原点に立ち返り、人のためになることを今後もやっていきたい」

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