小田原市と民間2社の連携によるEV(電気自動車)のカーシェアリング事業のテスト運用が3月16日、始まった。環境省に採択された「脱炭素型地域交通モデル構築事業」で、エネルギーマネジメントと連動した取り組みは全国初。
市役所駐車場で運用開始セレモニーが行われ、加藤憲一市長とカーシェアリングとエネルギーマネジメントを手掛ける(株)REXEV(東京都)の渡部健社長、再生可能エネルギーの地産地消に取り組む湘南電力(株)(小田原市)の原正樹社長が出席。加藤市長はスマートフォンで予約やドアの解錠などの操作、電気スタンドから充電スタンドの着脱などを体験し、駐車場をEVで1周した。原社長はあいさつで「社会課題の解消につながる取り組みと期待している。当社として再生可能エネルギー100%導入への責任を感じている」と思いを述べた。
「eemo(イーモ)」と名付けられたこのサービスでは、再生可能エネルギーの電気で走るEVをシェアすることでCO2排出量削減と再生可能エネルギー需要の創出を図る。また電力需給に合わせ蓄電池を充放電しながエネルギーの効率利用を促進、災害等による停電時にはEVの蓄電池を非常用電源として活用する。
現在は市役所ほか6カ所のEVステーションに車両14台を設置。5月末まで試験運用を行い6月1日から50台で一般利用を開始。10月にはステーションを50カ所・車両100台に増やす予定だ。