湯河原町幕山公園に自身の作品が刻まれた句碑が建立された 黛 執(まゆずみ しゅう)さん 湯河原町在住 89歳

掲載号:2020年3月28日号

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一句に思いを込めて

 ○…「派手なことは性分に合わなくて」と照れながらも「仲間が進めてくれた。やっぱり嬉しいよ」と柔和な表情を見せる。碑には『梅ひらく一枝を水にさしのべて』が刻まれている。建立された幕山公園周辺は季節になると、美しい梅の花が咲き誇ることからこの句を選んだという。

 ○…1993年秋に創刊した俳句雑誌「春野」の創刊主宰であり、現在は名誉主宰を務め主に作品の講評を担当する。鋭い見立てと的確な指示は、歳を重ねても変わらない。文法や使われている漢字一字に対しても作品にふさわしい字なのかを吟味し、時には辞書で徹底的に調べる。こだわりは人一倍強い。

 ○…1930年、湯河原町に生まれる。終戦の前の年に学徒動員で横浜の飛行機工場に赴いた。「特攻機の組み立て作業に携わった。子どもながらに、日本は勝てないのではないかと思った」。30代の頃、映画監督でもあり俳人でもある五所平之助氏と知り合い、俳句を知った。「句に込められた思いが心に響いた」と今もその感動は胸に刻まれている。その後、定期的に五所氏から俳句を教わった。今までに詠んだ句は数万にも及ぶ。「多作多捨」、たくさん詠んで捨てることで納得のいく句にたどりつくという。

 ○…おしゃべり好き。「仲間と一緒に飲み交わしながら語る時間が楽しい」。料理も得意で、最近はビーフシチューを作ったという。若い時はアルプスなどの山登りに夢中になったというが「今は運動は嫌いだけどね」と苦笑い。ひ孫が1人。「とてもかわいいよ」と目尻を下げる。「外出時、情景や季節など創作の材料にならないかと思ってしまう」と常にアンテナを張る。テンポの良い語り口、年齢を感じさせない。
 

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