箱根登山鉄道(株)は3月26日、運休・復旧工事中の箱根湯本─強羅間について、運転再開が当初計画の秋頃から7月下旬になる見通しを発表した。観光客が減少する中、運転再開が早まることに地元商店は歓迎を示した。
強羅駅近くの上総屋商店の川久保一浩さんは「この知らせが全国各地に伝わってほしい」、スイーツなどを販売する花詩の坂本瑞穂さんは「復旧前倒しの発表はうれしい」、田むら銀かつ亭の田村洋一さんは「具体的な再開時期が発表され良かった」と、鉄道の運転再開に期待を寄せた。
同鉄道は昨年の台風19号の影響で、線路を含む陸橋が流出した蛇骨陸橋付近や大量の岩石で線路を覆われた大沢橋梁など各所に甚大な被害を受けた。急傾斜地などでの作業もあるため、長期にわたる復旧工事が予想されていた。時期が早まったことに関して同社の担当者は、暖冬で降雪や凍結など冬季工事特有の支障が少なかったこと、沿線に住む住民の理解で通常の工事時間を延長して行ったことを挙げた。
現在、蛇骨陸橋付近は線路の土台となる構台が完成。大沢橋梁では線路を覆っていた岩石は撤去され、周辺の作業が進められている。担当者は「登山鉄道の不通でお客さま、地域の方々にはご不便をおかけしています。1日でも早い復旧を目指し取り組んでいます」と話している。
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