中国・浙江省慈渓市から小田原市へ、3万枚のマスクが寄贈された。
仲介役を担ったのは、自動車関連部品を手掛ける株式会社ミクニ(本社/東京都・生田久貴代表取締役社長)。日本でマスクが不足していることを知った慈渓市が、「日中両国の友情、そして中国で新型コロナウイルスの感染が拡大した際に日本から救援物資が届けられたことへの感謝」として、同市内に子会社「浙江三国精密機電有限公司」を置く同社へ、日本の自治体へのマスクの寄贈を打診。これを受け、同社の事業所等がある小田原を含む国内4市に合計10万枚のマスクが寄贈された。
3月26日には市役所で贈呈式が開かれ加藤憲一市長、生田社長、中村浩二執行役員小田原事業所長らが出席。小田原事業所(市内久野)は1944年の操業開始で、生田社長は「小田原市とは70年以上の付き合い。橋渡しができて良かった」と話した。加藤市長は「医療機関でもマスクが払底しつつあり高齢者施設でもニーズが高い。すぐに使わせていただきたい」と感謝を述べた。マスクは市立病院ほか市内医療機関、福祉施設に配布される。