ジーンズ販売、リペアをキャンピングカーで行う「デニムマン」の新倉健一郎さん(54)らが、音楽発信拠点の支援を行っている。「SAVE THE LIVE SPOTプロジェクト」と名付けられたこの活動ではチケット委託やTシャツの販売などに取り組む。
今年3月、新型コロナウイルスの感染ルートとして悪評が立ったライブハウスだが、一方で「音楽文化の発信拠点」という役割も担っている。
演者や愛好者が集う場の存続に向けてできることを、と考えた新倉さん。「将来使えるチケットを販売する他業種の取り組みを知って、やってみようと思ったのがきっかけ」と話す。自身もトロンボーン奏者としてライブハウスに出演する新倉さんらが店舗に打診し、「小田原姿麗人」(酒匂)、「KA-BOSS」(南鴨宮)などの賛同を得た。
プロジェクトの一環として4月中旬にフェイスブックページを立ち上げ、移動販売の現場でドリンクや飲食の「未来チケット」、支援Tシャツを販売する新倉さん。チケットは手数料を取らず売上全額を各店に渡し、Tシャツは売上金の活用法を検討中だという。
「おせっかいの空回りになるかとも思ったが、店舗によっては用意したチケット300枚が完売した。今までライブハウスに出ていた人や通っていた人、多くの『何か支援したい』という声の受け皿にはなれたかな」と新倉さんは話す。
デニムマンでは一部飲食チケットや支援グッズの販売を継続中。6月の土日は小田原市国府津のBLEND PARKに出店している。詳細はフェイスブック「デニムマン」で検索を。