豪雨で甚大な水害に見舞われた熊本県などの被災者を支援しようと、小田原市内の唐揚げ移動販売店「フードトラック キング」(運営・(株)門)の露木幸加さんらはこのほど、全国から募ったタオルや未使用の軍手を被災地に寄付した。
熊本県を中心とする深刻な水害の報道を見た露木さんらは8日、同店のフェイスブックで、浸水後の家屋内の片付けなどで必要とされるタオルや軍手の提供を呼び掛けた。すると、活動に関心を持った大勢の人により情報は瞬く間に拡散。集まった物資は1週間ほどで、フェイスタオル2193枚、バスタオル746枚、ハンドタオル476枚、軍手516組に上った。「当初は段ボール3、4箱分ほど集まれば良い方だと思っていた」と露木さん。「結果として、予想をはるかに上回る約70箱分も集まり、すごく驚いた」と語る。
これらの物資は慈善事業に力を入れている都内の企業を通じ、多くが熊本県などの被災地に贈られたという。露木さんは「梱包、運搬などにも多くの人が協力してくれた。活動を通じ、人と人とのつながりや、復興を願うたくさんの人の気持ちを強く感じた。またニーズがあるときに支援を行っていきたい」と話していた。