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相洋高野球部 新たな歴史刻む準V 県王者・東海大相模に惜敗

スポーツ

公開:2020年8月29日

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涙を堪えきれない加藤主将(右)ら相洋ナイン
涙を堪えきれない加藤主将(右)ら相洋ナイン

 夏の全国高校野球選手権大会・同神奈川大会の中止を受け、県高野連が独自に開催した「県高校野球大会」は23日、横浜スタジアムで決勝戦が行われ、1947年の創部以来初のファイナルに進んだ相洋高校が東海大相模高に5対9で敗北。頂点は掴めなかったが、準優勝に輝いた。

 序盤から試合の主導権を握ったのは相洋だった。勝利が見えてきた3点リードの8回表、2死満塁のピンチ。高橋伸明監督はマウンドをエース本田眞也(3年)に託した。1―2と追い込んだ4球目、バッテリーは「一番練習してきたインコース」を選択。力勝負を挑み、相手主砲に左翼前へ打ち返された。勝負の一球を痛打され、この回逆転を許し、王者の執念の前に屈した。

敗北から築いたもの

 攻めきる―それはリードする加藤陸久主将(3年)と投手陣が常に意識してきたことだ。チームは一昨年秋から3度、東海大相模に打ち負かされてきた。昨秋の大敗後「今のままでは通用しないと意識が変わった」(高橋監督)。外角への逃げを狙われた反省から、大事な局面で内へ攻めきることを徹底。しつこい程にブルペンで投げ込み、攻める球を、攻める心を磨いてきた。

 コロナ禍で「野球ができることが当たり前でない」(加藤主将)と気付いたナインは、監督の「明日があると思うな」の言葉を反芻し、より一球を重んじるようになっていった。スローガンの『劣勢に強く、終盤に強く、粘り強く』は諦めず、攻め抜く覚悟の表れ。逆転でベスト8入りを決めた慶應義塾戦後から、選手の野球ノートには「これが自分たちの、相洋の野球だ」の文字が溢れるようになった。

 4度目の挑戦も阻まれ、試合には負けた。だが投じた一球に「悔いはない」とバッテリーが言えば、ナインは皆「悔しいが、自分たちの力は出し切った」と声を揃えた。これまで流した涙の味とは違う。「何度も壁に当たり、その度に課題を見つけ、階段を一歩ずつ上がるように成長してきた」(高橋監督)。チーム始動時『相洋の歴史を作る』と立てた誓いは今、結実した。
 

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