相洋なでしこが初陣 情熱でゼロから道拓く

スポーツ

掲載号:2020年9月19日号

  • LINE
  • hatena
スローガンは『妥協しないチーム&smile』。経験者と初心者は半々だが2年生を中心に常に笑顔が絶えない
スローガンは『妥協しないチーム&smile』。経験者と初心者は半々だが2年生を中心に常に笑顔が絶えない

 「私たち、サッカーがやりたいんです」。2人のサッカー少女の直談判から1年半。今春、晴れて高体連加盟チームとなった相洋高校女子サッカー同好会が9月12日、ついに公式戦デビューを果たした。県高校女子サッカー選手権1回戦で、慶應藤沢と対戦。0対1と惜敗したが、全員で70分間を戦い抜いた。

 ※  ※  ※

 始まりは2019年の入学式。小林映里佳さんと望月永久さんは、相洋男子サッカー部OBで事務の永岡博成さんと対面していた。女子サッカーができる環境は県西の高校には少なく「続けていける環境を自分たちで作ろう」と相談に訪れたのだ。メンバーや顧問探し、練習場所の確保など問題は山積で「ボールを蹴ることはできても、サッカーはできない」。永岡さんは「難しいよ」と諭したが「それでもいい」という2人の熱意に打たれ”ボール蹴り”に付き合うことになった。

 本気でサッカーに打ち込み、チームを作ろうとしている―初め冗談に捉えていた周囲は、2人が汗を流す姿を見て徐々に変わり始めた。「かっこいいね」と自ら声をかけ入部した石綿舞さん、相洋サッカーの礎を築いた市川秀樹教員に口説かれた木村桃花さんらが加わり、永岡さんを監督としして6月に愛好会設立にこぎつけた。

 途中、経験者と初心者の温度差に悩み、去っていくメンバーもいたという。だが残る選手で練習に励む傍ら、地域の女子中学生が練習する場に交ざっては「サッカー続けられるよ」と道を示し続けた。こうした活動と共に校内に応援する空気が溢れると、1年生が加入した今春に12人体制となり、同好会に昇格した。

 チームの歩みは男子サッカー部のOBにも伝えられ、支援の輪が広まった。ボールや用具倉庫、公式戦に出るためのユニフォームも、すべてOBからの寄付で新調したものだ。アウェイ用は平成初期に男子が使用し、部室に眠っていたものをリメイク=写真。時代を感じさせる襟付きで「受け継ぎ、うれしい」と一様に笑みを見せた。

 ※   ※   ※

 ホイッスルの瞬間、皆ピッチに倒れこんだ。足がつり、肉離れを起こし…それでも全員で走り切った。今春仲間入りした瀧にいなさんは「一人だけできなくて、ここに居てもいいのかなと思う時もあった」とこぼすも、終盤に出場機会を得て全力疾走を見せた。けがで他競技を引退、新天地に飛び込んだ芦川仁菜さんは「負けたことにも意味があると思った。もっとプレーを磨きたい」と前を向く。試合には敗れたが、全員で踏み出した確かな一歩。「課題はありすぎる。全部ですね」と小林主将は苦笑いしつつも「来年選手権で1つでも多く勝ちたい」。目標はクリアだ。
 

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

輝きに満ちた作品100点

輝きに満ちた作品100点 文化

アール・ド・ヴィーヴル展

10月24日号

満開の秋桜を「どうぞ」

満開の秋桜を「どうぞ」 文化

11月1日 一夜城で摘み取り

10月24日号

小田原と歌舞伎の歴史

小田原と歌舞伎の歴史 文化

UMECOで展示

10月24日号

音楽室机に抗菌マット

音楽室机に抗菌マット 社会

(株)スズキ 酒匂中へ寄贈

10月24日号

恐竜ワールドにご案内

恐竜ワールドにご案内 教育

J:COMがオンライン授業

10月24日号

地元ゲームを惜敗

地元ゲームを惜敗 スポーツ

Fリーグ湘南ベルマーレ

10月24日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 9月19日0:00更新

  • 11月2日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年10月24日号

お問い合わせ

外部リンク