瀬戸建設(株)(瀬戸良幸代表取締役)は9月26日、ガールスカウト神奈川県第87団の小〜高校生の団員7人を招き、小田原市成田で同社が建設中の「(仮)小田原消防 成田出張所」の工事現場見学会などを開催した。
国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に力を入れている同社。子どもたちに地域の未来について関心を高めてもらうほか、建設業界での、女性が働きやすい環境整備について考えてもらおうと、今回のイベントを企画した。
参加者はヘルメットを頭に、担当の鈴木学さんらの案内で、日ごろ入ることができない現場に足を踏み入れていった。コンクリートがむき出しの壁や階段を目の当たりにしたほか、訓練室の左官作業なども見て回った。
特に省エネ対策として、多くの太陽光を室内に取り込むために大きく設計された窓や、雨水を貯めて放水訓練などに利用するため、地下に造った深さ約1・2mの貯留槽などに興味津々な様子で見入っていた。同団の藤澤こうめさん(高3)は「工事現場どころか消防署に入ったのも初めてで、貴重な体験。省エネに向けた工夫が特に興味深かった」と話した。
その後、久野の同社でジェンダー社会についても学んだ子どもたち。「なぜ建設業には女性が少ないのか」と質問したり、「空き家問題について考えたい」など、今後取り組みたい課題について語っていた。瀬戸代表取締役は「今後も、子どもたちに学ぶ機会を提供したい」としている。
同社は昨年10月から、成田にある宗沢公園内の一部に地上2階建て、RC構造の同出張所を建設している。同公園の整備も経て、来年2月頃の供用開始を目指す。