小田原駅東口お城通り地区再開発事業として建築が進められてきた複合ビル「ミナカ小田原」が開業を迎えた。12月4日のグランドオープンに先行して、1日には関係者を招いてプレオープン式典が行われた。
冬の明るい日差しが注ぐ中、式典会場の「金次郎広場」には多くの来賓が集まり開業を祝った。事業施工者の万葉倶楽部(株)(小田原市栄町)・高橋眞己専務取締役はあいさつに立ち「市民の出会いと交流の場、新しい文化の発信地として機能させることを目指したい」と抱負を述べた。
お城通り地区再開発事業は、1984年に小田原市土地開発公社が貨物駅跡地を取得したことに始まる。来賓には守屋輝彦小田原市長と加藤憲一前市長も招かれ、祝辞で40年近い事業を振り返り事業を完成させた万葉倶楽部や事業関係者への感謝、また事業に携わった市職員らへのねぎらいの言葉を述べた。
金次郎夫婦像お披露目
式典では、金次郎広場に設置された「二宮金次郎夫婦像」の披露も行われた。同社は、昨年全国公開された映画「二宮金次郎」の製作に携わっており、各地での上映会のサポートも行っている。
像は映画のワンシーンをモデルにしており除幕式には五十嵐匠監督、金次郎を演じた合田雅吏さん、妻・なみ役の田中美里さんも駆けつけた。同社・高橋弘代表取締役会長はミナカについて「50年後に皆さんに『良いことをやってくれたな』と思われるように完成させたい」と話した。
ミナカ小田原は、ホテル、図書館、クリニック等が入るタワー棟(地上14階地下1階)と商業施設「小田原新城下町」(4階)で構成。店舗数は57店舗(12月現在)。
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