第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は明日2日(土)、3(日)に開催される。昨年は新型コロナの影響で、大学陸上界でも大会中止が相次いだ。箱根町の人からは「大会の歴史がつながり良かった。私たちも感染症拡大防止対策に努めたい」と、開催を心待ちにしている。
主催する関東学生陸上競技連盟は昨年11月、箱根駅伝の開催を発表した。同連盟は開催にあたり、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、沿道での応援や観戦の自粛を呼び掛けた。
どこからでも応援はできる
箱根神社入口バス停近くの寄木細工専門店「みつや」の杉山昌夫さん(73)、妻の里子さん(72)、昌夫さんの妹・春美さん(70)は、選手を約30年間応援してきた。「箱根駅伝が終わらないと、新年を迎えた気がしないよ」と口をそろえる。
店を構える場所は、箱根の山を走ってきた5区のランナーにとって、ゴールまでわずかというポイント。険しい山を越えてきたとは思えないほどの快走を見せる選手や、意識がもうろうとして足元がおぼつかない選手などを毎年見てきた。「苦しい表情で通過する選手には激しく旗を振って応援する。そして自然に声が出るんだよ」と昌夫さん。
新型コロナのニュースには心配を募らせてきた。「長年続いてきた大会。いつもと違う応援になるかもしれないけど、選手への気持ちは変わりません」と、その時を楽しみにする。
全力で臨んで
箱根にある「川口屋」の満子さん(73)は「開催が発表されうれしかった。選手や関係者に感染が広がることなく無事に行われてくれれば」と思いやる。
川口屋は数年前まで出場大学の定宿として、選手を受け入れてきた。満子さんは、選手がウォーミングアップを開始する午前2時に起床し、食事の準備を行い4時に選手と一緒に朝食をとるのが恒例だった。食事中は、心理的な影響を与えたくないという思いから選手に話しかけることはしなかったという。「一番気を遣った時間だった」と振り返る。宿を出る時間になると「倒れるまで全力で走ってきなさい。私が助けてあげるから」と声を掛けた。「がんばってきます」と颯爽とレースに向かう選手の後ろ姿は今も忘れない。「練習も満足にできない状況だったと思う。全力で臨んでほしい」と願う。
往路は東京大手町、復路は芦ノ湖を午前8時スタート。
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