小田原市と市青少年育成推進員協議会はこのほど「第35回中学生の主張発表作品集」を製作した。市内の中学12校から各校2〜3人ずつ計35人の生徒が選ばれ、学校生活を通じて考えたことや将来への希望、社会への提言など、各自の主張がまとめられている。
作品集は約50ページ。生徒たちは「支えてくれた人たちへの感謝」のほか、「新型コロナウイルスの流行」や「レジ袋の有料化」「世界の貧困問題」「差別と区別」など、それぞれが関心を持つテーマについて綴っている。
総評として小田原市の栁下正祐教育長は「さまざまな形の感謝の気持ちや、コロナ禍での他者への思いやりが感じられる作品が数多くある。大人が気付かなかったことや、忘れかけていたものを思い出させてくれる素晴らしい作品ばかり。これからも思いやりや気付きの心を大切に成長してほしい」とした。
中学生の主張発表は例年、市が開催するイベント「青少年と育成者のつどい」の中で生徒が朗読して行われているが、今年度はコロナ禍の影響で昨年12月に市内で予定していた催しを中止。作品集の配布のみに変更し、市役所5階の青少年課で配布している(無くなり次第配布終了)。
また同イベントでは「青少年善行賞等表彰式」も予定されていたため、市は後日、青少年善行賞受賞者3人に表彰状の授与する(1月12日現在、日程は未定)。受賞者は市内中学生の高橋慶伍さん、田上愛彩花さん、高校生の松野健太朗さん。ボランティアとしての地域イベントへの貢献や、災害時に避難者に支援物資を配布するなど積極的に活動し、いずれも市長表彰を受けた。
(問)市青少年課【電話】0465・33・1724