小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2021年1月16日
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NPO法人小田原鋳物研究所(市内曽我原)が製作した、1基40万円のつり鐘作品「波と喚鐘」の売れ行きが好調だ。福を招く昇運の大作が注目される状況について上島国澄代表(76)は「困難な今の社会情勢を打破したいという思いも感じる」と話している。
木彫で作られた荒波を表現した掛け台に、昇龍が描かれた鐘をつるした同作品。上島代表が1年近くデザインなどを構想し、都内の若手彫刻家が波と龍の彫刻を施したものだ。昨年9月、三越デパートの販売コーナーで展示したところすぐに注文が入り、現在までに予約を含め4基が売れた。
「波と喚鐘」は1年に数基製作できるかどうか、という手の込んだ作品。すでに2基を納品済で上島さんは、残りの2基の製作に取り掛かっており、2月と7月にそれぞれを納品する予定。