ミナカ小田原の金次郎広場にある「映画二宮金次郎 夫婦像」を制作した 宇野 務さん 小田原高校非常勤講師 63歳

掲載号:2021年2月6日号

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美術は心の栄養剤

 ○…「ミナカ小田原」に立つブロンズ像「映画 二宮金次郎 夫婦像」を制作した。昨年12月のプレオープンでは除幕式も行われ、施設関係者に加え、映画に出演した俳優の合田雅吏さん、田中美里さんらも出席。そのときを振り返り「たくさんの人に見に来てもらえて、幸せ者です」と喜びを噛み締める。

 ○…「足掛け28年間もお世話になっている」小田原高校で美術の非常勤講師を勤めるほか、彫刻家として茅ヶ崎のアトリエで創作活動に励む。打診を受け、夫婦像の制作を始めたのは昨年1月。金次郎の歩く姿勢や衣裳をはじめ、妻・なみの髪の高さやかんざし、帯の種類まで調べ上げ、時代考証にこだわり抜いて約7カ月で創り上げた。「一度創ると、作家の死後もずっと残るのが彫刻。ブロンズ像は3000年残るとも言われ、制作には『文化遺産』を創るかのような無上の喜びがある」と話す。

 ○…都内で生まれ、10代から美術にのめり込んだ。当時は主に油彩を描いていたが、美大受験に向けた予備校時代「講師に『デッサンが彫刻向き』と、彫刻を勧められたのが転機でした」。多摩美術大学で立体造形などを学んでいたころ、参加した県の美術展で表彰されるなど実力を認められ、卒業後、30代で文化庁の在外研修員に。イタリア・ローマに渡り2年間研鑽を積むなど、国内外で腕を磨いた。

 ○…家庭では息子と娘を育て上げ、休日には古い車の機械いじりに夢中になる一面も。創作活動は、生みの苦しみとの戦い。だからいつも「苦しみから逃げないこと」を大切に、作品に魂を込める。「美術は心の栄養剤。体が続く限り、創り続けたい」。言葉の端々に創作への誠実さがにじむ。美術を学ぶなら、こんな先生に教わりたい。

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