県政報告 10年前の教訓を今に生かす 神奈川県議会議員 佐々木ナオミ
3・11東日本震災から10年を目前とした2月13日、福島県沖を震源とする大きな揺れが、ここ小田原でも観測されました。この地震は東日本大震災の余震であり、10年を経てなお、東日本大震災が、そして津波被害から引き起こされたあの福島原発事故が、いまだ終息していないことを、まざまざと感じさせられました。
【原発ゼロにむけて】
10年前の災害により県外避難をしている方は今も4万人以上。故郷に帰れず仮の住まいのままの方も多くいらっしゃいます。コロナの影響で、今年から開始予定であった福島第一原発の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出しも、断念せざるを得ないという報道。廃炉までの道のりは遠いです。原発ゼロにむけ、太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの割合を増やす活動が求められています。
【津波避難対策を強化】
津波避難対策は、国、県、市町が連携をして行われていますが、まだまだ十分とは言えません。大津波が来たら、無事に避難ができるのか?という住民の不安にしっかりと対応できるハード整備や、ハザードマップの活用など県民への情報提供を強化すべきです。
【ペット同行避難】
また、コロナ禍をふまえ、避難後の体制づくり、二次被害が起こらない避難所運営対策が重要です。女性や障がいのある方、子どもやお年寄りが安心して避難所生活が送れるための対策を、これからも提案していきます。特に、私が市議時代から取り組んでいる「ペット防災」については、昨年12月の県議会の一般質問でも取り上げました。県ではペット同行避難に対して普及啓発を行うとともに、市町村や県獣医師会等と連携して、ペット同行避難訓練を実施すると答弁。ペットがいることで避難を躊躇しないよう、ペット危機管理士の養成など、具体的な取り組みを今後も提案していきます。
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