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脳性麻痺を抱えながらもバイオリニストとして活躍し、今月個人事務所を設立した 式町 水晶(みずき)さん 小田原市中村原在住 24歳

公開:2021年3月27日

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心に寄り添う音色響かせ

 ○…「障がいのある人も、もっと勇気を持って社会に出てほしい」。そのために、若きバイオリニストとしての公演活動とあわせ、障がい者雇用の促進に向けた講演など、社会貢献にも力を入れたいと今月、市内に個人事務所を設立した。「多くの企業に、障がいのある人への理解を深めてもらえれば」と、積極的に講演企画の立案などに取り組んでいる。

 ○…北海道生まれ。脳性麻痺のリハビリとして4歳からバイオリンを始めると、いきなり綺麗な音を奏で周囲を驚かせた。葉加瀬太郎さんに憧れ、懸命に努力を重ねて17歳でプロに。2018年にはキングレコードからメジャーデビューも果たした。「人の役に立つ演奏をしたい」と東日本大震災の被災地に赴き、チャリティーコンサートを開催するなど被災者の心に寄り添っている。陸前高田の「奇跡の一本松」や被災地の流木などで製作された「TSUNAMIバイオリン」を手に舞台に上がる。

 ○…バイオリン以外で好きなものはボクシング。幼いころ学校でいじめられた経験から、いじめられっ子だった主人公が不屈の精神で屈強な相手に立ち向かっていく漫画『はじめの一歩』に心を奪われた。「人生たった1度きり。やりたいことをやろう」。19歳からボクシングジムに通い、心身を鍛えた。「片岡鶴太郎さんが僕を知って、ジムを訪ねて来てくれたのは最高の思い出」と、目を輝かせて語る。

 ○…各地のコンサートでの演奏が話題となり、自身をモデルとした漫画『水晶の響』の連載がスタート。単行本も販売されているほか、21年度の中学校の道徳の教科書でも自身の活動が掲載される。「難しいのは『心のバリアフリー』。微力ではあっても、多くの人の役に立てればうれしい」

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