新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、各自治体で準備が進められている。政府は4月26日の週には全市町村それぞれにワクチン1箱(約1千回分)を届けるとしており、県西1市3町でも体制づくりが急ピッチで行われている。 (3月31日起稿)
小田原市では2022年3月31日時点で65歳以上になる人約5万9000人を対象に、ワクチン接種券を3月31日に発送。対象者の元には4月上旬に到着予定という。
4月下旬に届くとみられるワクチンは3月29日現在、市内の高齢者介護施設の入所者や職員向けに配布される予定。同課の担当者は「高齢者施設はクラスターが発生しやすいため、優先的に配布する。一般の接種時期は未定」としている。
ワクチン接種に関する詳細は市HP又は市コールセンター【電話】050・5526・1151へ。
下郡3町
下郡3町も来年3月31日時点で65歳以上になる人を対象に優先的に接種券を届ける。
湯河原町は約1万人に接種券を発送した。3月25日には町民と医療関係者、町職員らによるワクチンの集団接種を想定したシミュレーションを接種会場となる町民体育館で実施。受付から医師による予診、接種、経過観察までの流れを実践し、職員は問題点の有無などを確認していた。78歳の男性は「スムーズに終わった。不安はあるが問題は感じなかった」、町の担当者は「参加者からの意見を参考に、改善点を洗い出し本番に備えたい」と話した。
箱根町は3月26日に約4000人を対象に接種券を配布した。4月末でのワクチン配布について町の担当者は「接種は5月9日以降の予定」との見通しを示した。
真鶴町は4月中に接種券発送を予定。対象は約3000人。同町担当者は「接種開始は5月以降」と見込んでいる。
薬剤師が手技講習会
また、県西2市8町の薬剤師からなる小田原薬剤師会は、ワクチンの取り扱いに関する手技習得講習会を開催する。薬剤師を対象に、4月6日に「Zoom」による事前講習を、4月11日に小田原市保健センターで実技講習を実施。マイナス75℃からのワクチンの解凍方法や、注射器にワクチンを充てんするまでの流れなどを学ぶという。
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