小田原衛生公社と(株)小田原衛生美化サービスが組合員として参加している「広域一般廃棄物事業協同組合」は3月29日、二宮町と「災害時における一般廃棄物災害収集・仮設トイレの供給及び運用等に関する協定」を締結した。
この協定により、二宮町は地震や風水害などの大規模災害が発生した場合、大量の災害廃棄物や避難所などから排出される生活ごみを収集し、適切に処理することができるよう、同組合へ協力を要請する。同組合は必要に応じて広域避難所などへ仮設トイレを設置するほか、点検や清掃、し尿の処理を行う。
調印式に臨んだ同組合の加藤誠一理事長は「仮設トイレを使用した後のことも考慮して、組合で手洗い器を製作した。タンクの水も供給する計画だ」と災害支援に取り組む意思を示した。村田邦子町長は「災害はないに越したことはないが、いつ何どき起きるか分からない。災害対策をしっかりと準備したい」と話した。
同組合は、県西地域を中心とする廃棄物収集や浄化槽保守点検などの事業者16社で組織。2012年には小田原市との間で災害時における一般廃棄物収集に関する協定を結んだ。これを皮切りに、近隣自治体と災害に備えて連携を図っており、自治体との協定締結は二宮町が9番目となる。