小田原市南町の箱根口ガレージで4月25日、「路面電車オープン記念コンサート」が開かれた。3月に開業した同施設の敷地には、64年振りに長崎から里帰りを果たした路面電車の車両が設置されている。
施設内のカフェで人数を制限して開催したコンサートでは、地元のアコースティックバンド「わをん」がオリジナルソング『路面電車の見る夢は』を初披露した。(一社)小田原路面電車協会が1年がかりで進めてきた「里帰り」プロジェクトに共感し、「この夢のあるプロジェクトを応援したいと思って勝手に作った(笑)」という楽曲だ。
作詞作曲をした川口清さんと竹原泉さんの2人、メンバーの鶴井望美さんが、「長い旅路の終着駅は梅萌ゆる懐かしの場所-」から始まり「おかえり」と呼び掛ける新曲を演奏すると、観客たちは手拍子をしたり、マスク越しに口ずさんだりしていた。
路面電車協会理事の平井丈夫さんは、初めてデモテープを聴いた時に思わず涙が出たという。「自分たちの思いを表してくれた。これからもイベントなどでもこの曲を流したい」と感慨深げに話した。CD(全2曲入り)は1000円税込。(問)竹原さん【電話】090・4547・8105