一般社団法人まちやど協会(東京都)による地域の再発見をテーマとする雑誌『日常』(B6サイズ132ページ1870円)が5月8日、創刊された。編集長を務めたのが、真鶴町で宿泊施設も営む「真鶴出版」の川口瞬さんだ。
「まちやど」は、まち全体を一つの宿と見立て、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上させていく仕組み。2017年に協会が設立され、真鶴出版を含め、全国22の宿泊施設が参加している。
昨年の春、コロナ禍で協会主催のイベントが中止となる中で「まちやどを伝える本を作ってみてはどうか」と声が上がり、編集を生業とする川口さんに声が掛かった。すぐに協会会員から編集メンバーを集め、夏から企画会議を開始。「そのまちの入り口となっている人を取材することで、地域の日常を再発見してもらいたい」と取材を進めてきた。
創刊号では、各地のまちやどをはじめ、地域の製本所やカフェなども取材。デザイナーとして著名なナガオカケンメイさんのインタビューなども掲載されている。
川口さんは「ぜひ、手にとってほしい。年に1度発行していきたい」と話している。雑誌は、書店や真鶴出版のホームページからも購入可能。