さがみ信用金庫の新理事長に就任した 遠藤 康弘さん 開成町在住 65歳
まちの持続可能性高める
○…「覚悟を持って臨みたい」。観光関連をはじめ多くの地域産業が、長引くコロナ禍により傷を負っている時期の理事長就任。関東大震災直後の地元中小企業支援をルーツとするさがみ信金の使命と現在を重ね、気を引き締める。2025年には100周年を迎えることもあり「大正から令和と、地域に支えられてきたという感謝の気持ちも忘れてはいけない。この思いはここ数年でより強くなりました」。
○…開成町生まれの小田原育ち。大学を卒業する頃はオイルショックによる不況からゼロ採用の大手企業もあるなど冬の時代。3人兄弟の長男という立場もあり、地元で働こうと当時の小田原信用金庫に就職した。当時の苦労話もそこそこに「支店同士の野球やバーベキューなど、アットホームな環境がありましたね」と、浮かぶのは楽しい思い出だ。
○…180cm近い長身だが、中学入学時は140cmそこそこ。「小柄な体格がコンプレックスだったから、その頃の話をすると切なくなっちゃうよ」と苦笑い。中2で始めた筋トレは今も続く日課となり、体型維持に一役買っている。ご当地の鉄道を巡る旅行が趣味だが、2年近く控えている状況。晩秋の東北など行きたい場所は胸に抑え「とにかく早く経済が回るようにしないと」との思いが優先する。
○…ジャケットの襟に付けたSDGsのバッジに触れ「信用金庫は地域の運命共同体。まちの持続可能性を高める取り組みが重要」。これまで注力してきた中小企業同士のビジネスマッチングを強く押し進める構えだ。「130人近い職員が日々地域のニーズや情報収集に取り組んでいる。この精度を高め、存在価値を高めていきたい。これまで以上にまちに貢献していきたい」
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