小田原市東町在住の石井克明さん(静岡学園中学2年)が7月28日、静岡県内で開催された静岡県中学校総合体育大会柔道の部の個人戦に出場し、男子90kg級で優勝の栄冠に輝いた。石井さんは8月22日(日)から25日(水)まで群馬県で開かれる全国大会に出場する。
コロナ禍のため、これが中学入学後、初となる県大会出場となった石井さん。緊張感が漂う中、日頃の稽古の成果を発揮し、初戦から立て続けに一本勝ちを収めて決勝戦に駒を進めた。
対峙したのは1つ年上の実力者。「結構緊張した」という決勝戦で「小学生の頃からの得意技」という内股を積極的に仕掛け、先に技ありを奪った。ラスト10秒、相手が最後の力を振り絞って掛けてきた技を大内刈りで返し、合わせ技一本で勝利をつかみ取った。振り返ればオール一本勝ち。「うれしかった」と笑顔が溢れた。
幼い頃から体が大きく、小学1年から柔道を始めたという石井さん。「相手を投げた後の爽快感が魅力」という柔道にのめり込み、小6では神奈川県3位になるほどの実力者に。柔道部のある中学校への進学を希望し、静岡学園を選んだ。
8月7日には東海大会の個人戦でも優勝。「全国大会でも上位を狙いたい」と闘志を燃やす。