県政報告 災害に強いまちづくりを 神奈川県議会議員 佐々木ナオミ
7月に入り、豪雨による災害がたびたび発生しています。7月2日の大雨では、熱海市の伊豆山で大規模な土砂災害が起きましたが、県内でも72件もの土砂災害がありました。小田原市内で大きな被害となった曽我大沢では、2haを超える農地の3分の1ほどが崩落。ミカンの木やがれきとなった農機具小屋、防護柵などの混じった土砂が、周辺の民家や道路、水路に流入しました。
復旧にむけては、国の復旧支援事業を活用しますが、崩れた地形を盛り土で直すだけでは、再崩落の原因にもなりかねません。災害後の事業復旧支援の一環として位置づけ、地権者や農業者の今後の営農計画に資する復旧工事となるよう、地元住民との連携を強化してほしい、と所属する環境農政常任委員会で要望しました。
また、今回の曽我大沢や、熱海市伊豆山での大規模災害を受け、土砂災害危険区域に指定されている箇所の点検、そして今までともすれば悪質な残土処理の温床ともなってきた大規模盛り土の総点検と規制強化、さらには、県土砂条例の改正に向けても、県に働きかけを行います。
【孤立化・感染対策・自宅療養者の避難などの課題解決】
8月15日の大雨では、市内の国道135号と県道75号が通行止めになりました。小田原土木センターや建設事業者の皆さんの夜を徹しての作業により、県道75号は夜間のうちに、国道135号は翌早朝に解除となりました。米神根府川地域の皆さんや真鶴湯河原の皆さんはまさに陸の孤島状態となりました。被害が多発する海岸線沿いの道路のう回路としても期待される広域農道小田原湯河原線の早期整備を改めて県に求めていきます。
さらに、広域避難所での感染症対策や、現在感染症により自宅療養している方への避難の案内をどうするのかなどの課題解決にも、しっかりと提言を行い、災害に強いまちづくりに向けて取り組んでまいります。
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