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「特殊詐欺 絶対に許さない」 野崎剛志署長インタビュー

社会

公開:2021年9月25日

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防犯や交通安全について語る野崎署長
防犯や交通安全について語る野崎署長

 県西1市3町を管轄する小田原警察署によると8月末現在、管内での特殊詐欺認知件数は昨年同期比で大きく減少。ただ、それでも約1200万円もの被害金額が発生している。また、人身交通事故の発生件数は、昨年同時期より増加。生活を脅かす犯罪や交通事故を少しでも防ぐために大切なこととは何か。同署の野崎剛志署長に聞いた。

―管内の特殊詐欺被害は昨年より減少しているそうですが、具体的には?

 今年元日から8月末現在までに、オレオレ詐欺や還付金詐欺、キャッシュカード詐欺などの特殊詐欺の認知件数は9件。昨年同期比で17件も少なく、被害金額は4100万円以上も減少しました。ですが、被害金額は1199万8950円も出てしまっているのが現状です。

―最近増えつつある手口とは?

 税金還付などに必要な手続きを装って被害者にATMを操作させて不法に利益を得る「還付金詐欺」です。昨年は1年間でゼロだったのが、今年は8月末までに3件発生。小田原市役所の職員を装った加害者も少なくないようです。

―オレオレ詐欺の認知件数は4件だそうですね。

 オレオレ詐欺は人の良心につけ込み、親心をだます最悪な詐欺だと思う。被害者の中には老後の生活費を失った上、「子や孫には恥ずかしくて言えない」と苦しむ人もいる。絶対に許すことはできません。

―特殊詐欺にはどのような対策が有効でしょうか?

 電話でお金の話が出たら「詐欺」と思ってほしい。また、不審な電話の場合「長く話さないこと」も大切です。もし不審な電話が来たら、すぐに小田原警察署(【電話】0465・32・0110)に連絡してください。また、コンビニや金融機関などは、騙されて振り込みに来た人を止める「最後の砦」。民間の方が水際で阻止した件数は8月末時点ですでに18件あり、約880万円ものお金が奪われずに済んだ。とても有難いことです。

―管内での今年の交通事故の発生状況は?

 8月末現在、県内全体でも小田原警察署管内でも、人身交通事故での死者数については昨年同期比で減少しています。ただ事故の発生件数、負傷者数はともに増えています。

―特に事故が多い場所は?

 小田原駅東口周辺です。また、国道1号線でも多発しています。4月に開通した「はこね金太郎ライン」では8月末現在、人身事故は発生していませんが、道はカーブの連続。バイクや自転車で通行する人も多いので、気を付けて走行してほしいです。

―高齢者の交通事故については?

 管内での事故当時者のうち、高齢者が占める割合はおよそ38%。県内平均(およそ33%)よりも高くなっています。高齢者が運転し、事故を起こす傾向も多い。高齢ドライバーはこれからさらに増えていく。年齢を重ねると認知機能が低下しがちなので、特に気を付けてほしい。運転免許の自主返納を呼び掛けるほか、安全運転の啓発に取り組んでまいります。

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