小田原市は9月8日、市議会厚生文教常任委員会で市内荻窪の関東学院大学小田原キャンパスに設置準備中の日本先端大学(仮称)の開学時期を、2024年4月に延期すると報告した。当初は22〜23年の開学を目標にしていたが、新型コロナの感染拡大の影響で大学設置のための調整事項に遅れが生じた。
同大学は、米国マイクロソフト副社長、株式会社アスキー社長、マサチューセッツ工科大学客員教授などを歴任した西和彦氏ら設置準備委員会が構想している、工学に特化した4年生大学。昨年4月に市、関東学院大学と3者で、IoTメディア、デジタル医療情報工学、材料・表面工学の3学科に1120人の学生を集めると発表した。
関東学院大学は小田原キャンパスの譲渡を、22年10月に予定している開学申請前に行いたいとしている。なお、同キャンパスは1991年に法学部を開校、2017年に横浜へ学部移転後は、大学院と国際研究研修センターなどとして活用している。
市内学校法人が経営連携
同委員会は昨年11月、市内飯田岡で富水幼稚園などを運営している学校法人小田原教育メディアと、包括的な学校法人経営連携に向けた覚書を締結。西氏が4月に同法人の理事長に就任した。
市によると、西氏は「地域の既存の学校法人での開学」を希望していたという。同園の舘野功園長兼副理事長は、「国際社会で活躍する人材を育む大学の構想に大変共感した」と話している。
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