小田原市中村原在住のバイオリニスト・式町水晶さんがこのほど、自身がモデルとして描かれた漫画(全4巻)を市内小学校25校に、同作と母・啓子さんの著書を市内中学校11校に寄贈した。9月20日には、小田原三の丸ホールで開催された「おだわらアート&ミュージックフェス」に出演し、守屋輝彦市長に目録を贈呈した。
寄贈したのは、漫画家の斉藤倫さんによる作品『水晶の響』と、啓子さんの著書『脳性まひのヴァイオリニストを育てて〜母子で奏でた希望の音色〜』。本の中には、バイオリンとの出合いや、これまでの演奏活動についてのほか、自身が小中学校時代に受けたいじめなどについても書かれてある。式町さんは「読んだ人が『いじめって嫌だよね』と思ってもらえたらうれしい。いじめはどこでも起こり得る。作品を通じて、いじめを無くそうというメッセージを伝えたい」と話した。
小田原三の丸ホールでのイベントでは、小田原ジュニア弦楽合奏団とのコラボレーション演奏も披露。来場者約650人を魅了した。