"箱根の和"育む仕掛けを 地元巡りで新たな仲間づくり

社会

掲載号:2021年10月9日号

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元箱根のビジターセンターからすすき草原を巡ったトレッキング参加者(上写真)。HAKONOWAを企画する鈴木さんと竹内さん(下写真)
元箱根のビジターセンターからすすき草原を巡ったトレッキング参加者(上写真)。HAKONOWAを企画する鈴木さんと竹内さん(下写真)

 住民同士で箱根町内の魅力を再発見しようというまち歩き企画「HAKONOWA」が、参加者のつながりを生み始めている。主催者は、交流が疎遠になりがちな在住者が顔の見える関係づくりを進めることで、町内に新たなコミュニティを創出していきたいとしている。

 "箱根の和になろう"との思いを込めて名付けたツアーを主催するのは、湯本と宮城野で飲食店などを経営する竹内さや香さんと、マウンテンバイクやトレッキングで箱根を巡るツアーを提供する鈴木教仁さん。町内在住者にトレッキングと地元飲食店のランチを提供することで参加者の交流と箱根を再発見してもらおうという企画だ。

 宿泊業など観光施設の従業員は地方出身者も多いが、異業種交流や地元住民と交流する機会は少ない。「まちの魅力に触れないまま離れていく人がいるのはもったいない」(竹内さん)と2018年、さまざまなホテルの若手従業員を中心に開かれた懇親会が企画の始まりだ。

 その後コロナ禍となり、竹内さんが企画の継続を鈴木さんに相談。地元を巡るトレッキングを組み込んだ現在のスタイルに発展した。イベントをきっかけに参加者同士が連絡先を交換したり、ホテル従業員が独自のツアープランを立ち上げるなど、効果も生まれている。

 9月28日には元箱根のビジターセンターから仙石原のすすき草原を巡るツアーを実施。ホテル従業員や植木職人、飲食店関係者ら20代から40代の20人以上が参加し「箱根ピクニック」(小涌谷)のテイクアウトランチを楽しんだ。この日初めて参加したという仙石原の寿司店「はこねずし」の勝又真哉さんは「知らない場所ばかりで住民でも新鮮だった。すごく良いと思う」と話す。

 「仕事とプライベートで横のつながりを持ってもらい、箱根で長く暮らしてほしい。新しい世代で格好良い箱根を発信できたら」と竹内さん。将来的にはHAKONOWAをベースに、仲間たちと魅力を伝えるイベントの開催を目指したいという。

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