谷山ジム小田原道場所属の木谷陽晴(ひばる)君(二宮中学1年)が、9月26日にゴールドジムサウス東京アネックス(東京都大田区)で開催されたキックボクシング「Bigbangアマチュア」34kg級のタイトルマッチで勝利を収め、王者の座に就いた。
前王者が階級を上げたため、空席となった王座を巡り争われたタイトルマッチ。木谷君は谷山ジム所属の吉田秀真君と対戦し、3R(ラウンド)の熱戦の末、3-0の判定勝ちでチャンピオンベルトを勝ち取った。
「初対戦の怖さもあった」と試合前を振り返る木谷君。対戦相手の事前情報がなく対策や作戦を立てることができなかったが「絶対に自分のほうが努力している」とこれまでの練習を信じて試合に臨んだという。試合では1R目に放ったボディへの膝蹴りから流れを掴み、「多少攻撃をもらっても、それ以上を返せばいい」と攻めの姿勢で押し続けた。終盤に右ストレートをくらう場面もあったが、瞬時に左ミドルで応戦するなど一歩も引かないスタイルを貫いたまま3Rが終了。勝利の判定に「泣きたくなるほど嬉しかった」と当時の心境を語った。
技磨き 次の目標へ
木谷君はキックボクシング歴2年1カ月。週5日のペースで小田原道場に通っている。今年度からムエタイを取り入れた練習に打ち込んでいるそうで「今回の試合では活かせなかったが、もっとムエタイの技を磨いて強くなり、他の大会にも挑戦してチャンピオンを狙っていきたい」と目標を語った。小田原道場の飯山真会長は「この2年で強さと礼儀正しさが身につき、成長を感じる。12月に開催される全日本大会でもチャンピオンを目指して頑張ってもらいたい」とエールを送る。