今年6月から(一社)神奈川県中小企業診断協会の代表理事 会長を務める 天満 正俊さん 小田原市南鴨宮在住 44歳
商いを磨き 地域に活力を
○…企業への助言から執筆、セミナー講師など、経営の専門家「中小企業診断士」約600人による組織のトップに6月就任した。各種団体や公的機関との話し合いに組織の意思決定など重圧を感じつつ「自己成長、修業をしている感覚。社長業を経験できているのは貴重だと思います」といたって前向きだ。
○…生まれ育ちは大阪。大学卒業後に京都の商社で法人営業に取り組んだ。元々おとなしい性格だったが一念発起し「雑学を吸収しては話しまくりました。”まいど!おおきに!”のザ・関西な世界でしたので話術は磨かれました」。不景気やデフレも経験し、取引先の倒産を目の当たりにすることもあり「どうにかして経営者の不幸を防げないか」との思いで就職から8年、中小企業診断士の道へ進んだ。
○…資格取得後の2012年、町田市で開業。神奈川県の経営支援コーディネーターに登録し、初めて担当したのが県西エリアだった。商工会議所で創業スクールの講師を任されるなど、仕事を通じてまちの輪にも溶け込んでいった。「富士山が毎日見られる素晴らしさと、何より住民の地元愛が強いのが魅力でした」と2年前から小田原暮らしをスタート。夫婦で共通の趣味にしているのはまち歩き。ダイエットも兼ねたグルメ巡りで休日を満喫している。
○…「コロナ禍が落ち着き、景気は一時的には好転すると思いますが、以前の生活には戻らない。商売は新しいニーズに対応していく必要があります」。経営をともに考える中小企業診断士の役割は重要になってくると見ている。「企業の強みを見出して磨く支援は大きなことではないかもしれませんが、取り組みを通じて地域活性に貢献したいですね」と人懐っこい笑顔を見せた。
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