「いのち」を大切にする教育講演会を実施している湯河原町立東台福浦小学校(津田清校長)で10月29日、腰塚勇人(はやと)さんによる「命の授業」が行われた。腰塚さんは、スキーの事故で首を骨折し、一時は「一生寝たきりか車イス」と医師に宣告された元教師で、全国で命の大切さ、生きていることの素晴らしさを伝えている。
屋内運動場に集まった児童を前に、腰塚さんは身体が動かない時期に抱えていた生きることへの苦悩や葛藤、奇跡的な回復の原動力となった夢や希望を持つことの意味を語った。また、夢を応援し支えることを「ドリー夢メーカー」と呼んだ。
講演を聴いた岩本そらさん(6年)は、「大きな事故に遭っても、先生に戻りたいという一心でリハビリを頑張ったことがすごいと思いました。自分が諦めたら応援してくれている周りの人が悲しむという言葉を聞き、私も頑張りたいと思いました」と感想を述べた。臼井ゆうなさん(同)は「友だちや家族の、そして自分自身のドリー夢メーカーになりたいと思いました」と話した。