旧市民会館で2007年から13回開催されてきた「市民による小田原音楽フェスティバル」が、今年は小田原三の丸ホールで3月13日(日)に行われる。本番を控え1月16日、指揮者の瀬山智博さん(42)と共に、公募による市民合唱団とオーケストラの小田原フィルハーモニー交響楽団との合同練習が行われた。
コロナ禍のため3年ぶりの公演となる今年の曲目は、ベートーベンの『交響曲第9番(第九)』と、ワーグナーの歌劇『タンホイザー』より『歌の殿堂をたたえよう』。マスクを着用しての練習となったが、三の丸ホールには迫力ある歌声が響いた。瀬山さんが指揮を執るのは18年に次いで2回目。三の丸ホールについて「残響があり、素晴らしいホール」と感想を話した。また、「第九は技術的にも、体力的にも難しい曲。超越した世界観を表現するには、強い意識がないといけない。小田原の市民合唱団は能動的で意識が高い。公演に向けて、ドイツ語の発音や言葉の力、音の出し方をさらに練習し、力強い演奏をお届けできたら」と意気込みを語った。