新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が、国内各地で急速に拡大している。小田原市、箱根町、湯河原町、真鶴町では、感染症の自宅療養者への各種支援策を講じている。 (1月19日起稿)
箱根町と真鶴町は昨年9月、小田原市は今年1月6日に神奈川県と新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に係る連携事業に関する覚書を締結。
県と自宅療養者支援に必要な個人情報を共有し、保健福祉事務所から自宅療養を指示された陽性者と濃厚接触者(箱根は陽性者のみ)のうち親族等からの支援や宅配サービス等の利用が困難な人に支援を行う体制を整えた。県によると、県の配食サービスは申し込みから開始まで4日程度かかるが、市町と連携することで支援が必要な人により早く対応できるという。
支援を受けるには小田原市では保健福祉事務所が市の支援制度を案内、対象者が直接申し込む。3日分相当の食料品等のほか市管理栄養士監修による自宅療養時の食事のポイントを同封して届ける。1〜2歳向けの食品も対応する。市によると支援を開始した1月11日から14日までに3件の申し込みがあったという。
箱根町は食料品等の支給、パルスオキシメーター等の貸出、燃せるごみの戸別収集に対応。真鶴町は食料品や生活必需品の調達、家庭ごみの戸別収集、保健師等による感染症の相談等を行う。いずれも1月17日までの利用者はいなかった。
湯河原町は、昨年9月から独自に支援策を展開。親族等の支援を受けるのが困難な希望者に食事の提供や生活必需品の購入代行、ごみの戸別収集等を支援する。1月12日現在まで利用は0件。
ほかに1市3町では昨年9月から、県が構築を目指す「地域療養の神奈川モデル」の一環で小田原医師会が県から委託を受け、訪問看護ステーションや薬剤師会と連携して自宅療養者をサポートしている。
小田原市内に宿泊療養施設
また県は1月14日、県西地区では初の新型コロナウイルス感染症の宿泊療養施設を小田原市内に開設した。ホテル1カ所を全館借り上げ、16室を療養施設としている。軽症、無症状者のうち自宅療養が困難な人が対象で県が決定する。看護師が常駐し、入所者の申し出に応じて医師のオンライン診療等が行われる。
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