開成町の県立吉田島高校で1月11日、今年度から稼働した大量調理実習室を活用した授業が行われ、崎村調理師専門学校(小田原市城山)の檜山大亮副校長が特別講師として実習を行った。
大量調理の段取りや厨房での動きなどに慣れてもらおうと企画された連携授業の一環。当日は調理師を目指す吉田島高校生活科学科3年生13人が参加した。今回は檜山副校長が、前菜のオードブルや開成弥一芋を使ったポタージュに魚料理、肉料理など7品のコース50人分の調理法を教えた。
高校生は現場のプロが伝える技術やコツをメモするなど、熱心に聞き入っていた。檜山副校長は「衛生面が整った施設で学生にとって素晴らしい環境。さまざまな地元食材を使用した料理の提供などで地域に貢献していってほしい」とエールを送った。
またこの日は吉田島高卒で現在、崎村調理師専門学校2年の大木綾乃さんら2人の学生も授業をサポートした。大木さんは「人に料理を教えるのを母校で楽しくできたのは貴重なこと。緊張しましたが後輩の笑顔に助けられた」と話していた。