小田原俳句協会(池田忠山会長)がこのほど「第75回小田原桜まつり俳句大会」に合わせて事前募集した俳句の入賞・入選者を発表した。
同大会は4月3日におだわら市民交流センターUMECOで実施予定だったが、感染拡大防止のため中止になった。大会で結果を発表する予定だった事前募集の兼題の部(兼題は「桜または花」「雲雀」)に540句が寄せられ、選考の結果26句が入賞・入選した。上位受賞者は次の通り(敬称略)。
▽神奈川県知事賞/桜舞ふ島を出る子と見送る子(日高朝代・茅ヶ崎市)▽小田原市長賞/耕さぬ畑を雲雀に貸しておく(田畑ヒロ子・大井町)▽小田原市観光協会会長賞/暮れてなほ濠の息づき花明り(小澤純子・小田原市)▽小田原俳句協会会長賞/鐘楼の一打の余韻初桜(塩崎琴・茅ヶ崎市)▽小田原俳句協会名誉会長佃悦夫特選/ぼくの青い山羊立っているさくらかな(大石雄介・小田原市)▽小田原俳句協会顧問新井たか志特選/桜守胸のライカと老いにけり(畠梅乃・田方郡函南町)▽小田原俳句協会会長池田忠山特選/三姉妹同じ制服桜咲く(守屋まち・小田原市)▽草むら俳句会代表佐々木重満特選/揚げ雲雀そこで東京見えるかい(横塚昌平・大井町)▽零俳句会代表岡本史郎特選/花吹雪手帖に断酒と書いてある(木村和彦・小田原市)▽鷹俳句会小田原代表村場十五特選/寸胴鍋ぐつぐつ花見客がやがや(長谷川きよ志・同)