下中座 『曽我物語』の悲劇を描く 21日、傘焼きまつりで初演

文化

掲載号:2022年5月7日号

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小竹公民館で稽古をする座員たち(撮影:4月23日)
小竹公民館で稽古をする座員たち(撮影:4月23日)

 国指定重要無形民俗文化財「相模人形芝居」を継承する下中座が、曽我地区ゆかりの『曽我物語』に独自解釈を加えて公演する。

 ジャズと人形芝居を融合させた新ジャンルの演目を小田原三の丸ホールで行うなど、伝統を継承しながら新しい挑戦にも取り組む下中座。今回は、『曽我物語 十郎・五郎出立の段』と題し、父親の仇討ちに「追い込まれる」曽我兄弟を人形浄瑠璃で悲劇的に描く。

 初演は5月21日(土)午後4時、宗我神社(小田原市曽我谷津386)。曽我兄弟が仇討ちの際に、傘を燃やして松明代わりにした故事にちなみ開催されている「傘焼きまつり」で初披露する。

 オリジナルの脚本を書き下ろし、人形6体を新たに制作するなど、約5年の準備期間が充てられたという。脚本に合わせて作られた人形には兄十郎の覚悟を決めた勇ましい表情と、弟五郎の悩みや葛藤が表れている。太夫は六代目竹本織太夫さん、三味線は野澤勝平さんに依頼し、当日は録音した音源で上演する。

 同作では2人が仇討ちに旅立つまでを描く。「決して楽しい旅立ちではない。周りに翻弄され自分たちの意志で先を選べなかった悲劇的なものを描いている」と林美禰子座長は話す。「ユニークな見方があってもいいんじゃないか。これをきっかけに曽我兄弟の仇討ちを知ってほしい」

 観覧無料。コロナ禍により席数を限定しているため観覧を希望する際は事前に予約を。(問)事務局佐宗さん【電話】090・2465・1274

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