神奈川県は7月22日、静岡県に本社を置くスルガ銀行(株)と自転車振興に関するパートナーシップ協定」を締結した。同行は、自転車を活用した観光「サイクルツーリズム」の普及を目指し、県内のサイクリングモデルコースについてSNSなどで情報発信を行うほか、モデルコースをPRするイベントを開催していく。県が、サイクルイベントに関して協定を結ぶのは、初となる。黒岩祐治知事は「サイクルツーリズムには可能性を感じており、協定締結を大変嬉しく思っている」と話し、また同行の戸谷友樹代表取締役専務執行役員は、「モデルコースでは、海、山などを満喫しながら、グルメも堪能することが出来る。県内の素晴らしい観光資源を活かす取り組みを行っていきたい」と意気込みを語った。
県内の観光資源に着目
スルガ銀行は金融機関として、初のロードバイク購入ローンを商品化したことを契機に東京五輪の自転車ロードレース競技会場となった静岡県と神奈川県内の自治体と協定を結び、地域貢献として「サイクルツーリズム」を2017年から進めてきた。
これまで県内の自然が豊かな場所として相模原市、横須賀市、茅ヶ崎市、秦野市、藤沢市、平塚市の6市ともモデルコースをPRするなど、地域活性化を目的としたサイクリングの普及を目指した協定を結び、今回で県内自治体との連携は、7例目となった。
同行サイクリングプロジェクトの担当者は「興味を持ってくれた皆さんがSNSでフォローや、共に発信してくれたりと、活動に手応えを感じている」と話した。また県ではこれに先立ち、県内のサイクリングやトレッキングのコース、またおすすめ観光スポットを記したパンフレットを発行しており、アウトドアショップ「モンベル」の直営店や県内市町村、観光協会などで配架している。
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