市内上曽我の「中華 四川(内田光正代表)」の坦々麺がカップ麺として6月22日、全国のコンビニエンスストア、スーパーなどで発売された。販売元は加工食品やチルド商品を製造・販売する寿がきや食品株式会社(本社/愛知県)で価格は227円(税別)。
ご当地の味がカップ麺で気軽に楽しめる「全国麺めぐり」シリーズの一つとして登場した『小田原系タンタン麺』は、約2カ月半の開発期間を経て誕生した。
同社の商品開発部は「他にはない、独創的な味をカップ麺として再現したかった。同店の特徴的なひき肉の旨味とニンニクの風味を引き出すのが難しかった」と苦労を口にした。監修にあたった内田さんも「ポイントとなる豆板醤の配合も伝え、スープのとろみ感や味付けに至るまで、ほぼ再現できている」と太鼓判を押す。
麺は、しっかりとしたコシと粘りのあるノンフライ麺を使用。とろみの強いあんかけ風甘辛スープにひき肉が入った坦々麺となっている。
24年前に描いた幻の形・味が実現
内田さんは1991年に坦々麺をカップ麺にするため、特許を出願した。しかし、特許取得までには至らず、出願届が一般公開されるとすぐに大手食品会社が競って坦々麺のカップ麺を市場に送り出し、考案者でありながら自身のカップ麺化を諦めた苦い過去を持つ。
内田さんは「24年前に思い描いたカップ麺が今こうして形になり、素直にうれしい。全国の方に『四川』の味を楽しんでもらえれば」と笑顔で語った。
読者プレゼント
本紙読者3人に『小田原系タンタン麺』をプレゼント。はがきに住所・氏名・年齢・電話番号を明記の上、〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース「四川」係まで。7月6日(月)必着。当選は商品の発送をもってかえる。