秋深まる小田原を歩く「第19回城下町おだわらツーデーマーチ」が11月18、19日に行われ、のべ7625人(プレイベント含む)がウォーキングを楽しんだ。
寒空の下、城址公園に集まった参加者は甲冑隊の鉄砲や北条太鼓の音色に見送られ、馬出門をスタート。小田原城総構や、下曽我・国府津地区で自然を満喫するコースなど、テーマ・歩行距離に応じた各コースを歩いて巡った。藤沢から参加した女性グループは「小田原はアップダウンがあって楽しい。お天気がもてばよいけれど」と空を見上げながら歩みを進めていた。
楽しみを手渡し
「気を付けて、いってらっしゃい」。スタート地点、次々と門をくぐる参加者に声をかけながら、折鶴を手渡す男性がいた。埼玉県さいたま市在住の西川恭一さん(79)。ウォーキング大会の参加証として配られるバンダナで折った2羽の鶴を背負うリュックがトレードマークだ。
20年ほど前、埼玉・東松山市のウォーキング大会で海外からの参加者に対し「何か思い出を持って帰ってほしい」と折鶴を配ったのがきっかけ。以降、全国18の大会で構成される日本マーチングリーグを中心に、自ら折った鶴を届けている。 小田原でも、リーグ加盟の2012年から毎年参加。今年は和柄の鶴3色を500羽用意した。「久しぶり」、「今年これで何個目かな」。常連のウォーカーとは握手を交わし、抱き合って送り出す。「楽しく歩いてほしい」。願いを込めた鶴は、参加者たちの道中のお守りにもなっている。
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