全日本わんこそば選手権で前人未到の５連覇を達成した 井本 英明さん 蓮正寺在住 46歳
小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年12月9日
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一杯で幸せメガ盛り級
○…「総重量２kgのカツカレーを15分以内に完食したら無料」。10年ほど前、とある飲食店で目に飛び込んできた企画に挑戦すると、意外にもあっさりと成功した。５回連続で成し遂げ、副賞の「永久無料券」も獲得。舌を巻いた店長に紹介されて初めて出場した大食い大会でも、ホルモン鍋をたらふく食べて準優勝した。不意によみがえったのは、大学時代に打ち込んでいた柔道の思い出。「競い合うのはやっぱり楽しい」。以来大食いに目覚め、全日本わんこそば選手権では５連覇を達成した。
○…「せっかくのおいしい料理なのに、急いで食べてしまったらもったいない」。大会ではスピード勝負だが、普段は時間をかけてじっくりと味わう。「食べることは大好きだけれど、満腹感は自分の意志でコントロールできる」と、量も人並み。間食も滅多にしないため、勤務先であるゴルフ場の事務室のデスクには頂き物のお菓子が積み重なる。「午後の仕事に差し支えるから」と、昼食も控えめだ。とはいえ、大会での功績は同僚の間でも有名。宴会では食べきれない料理が次々と勧められるが、「残すことは嫌い」ときれいに平らげる。
○…趣味は年に一度の海外旅行。昨年は死海を求めてイスラエル、今年は２年前にアメリカとの国交が回復したキューバへ出かけた。「今後アメリカ資本が入ってくると、世界中どこにでもあるチェーン店が増える。その前の姿を見ておきたかった」。出身の京都訛りが残るおっとりした口調とうらはらに、思い立ったら行動に移すアクティブ派だ。
○…年齢が上がるにつれて落ちにくくなった体重を気にして、毎晩８Kmのウォーキングも欠かさない。とはいえ、「胃が小さくならないように」とトレーニングを兼ね、週に一度はいそいそと県内外の「デカ盛り」の店へ。山のような唐揚げを涼しい顔で食べ続ける姿を、驚きの表情で見つめる客の視線も心地よい。
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