ベルギーの出版社Stichting Kunstboekが主催し、2年に1度行われるフラワーデザインの写真コンペティション「インターナショナルフローラルアート2018/2019」で、ハナマサの河野精一朗さんが最高賞のGolden Leafを受賞した。このコンペは世界中のフラワーデザイナーが応募し、審査のうえ優れた作品を選び写真集を刊行。過去の日本人受賞者には、コンペを契機に世界で活躍する等飛躍的な功績を残す人もいる。
刊行物の説明文には「フラワーデザインの最先端で、創造性、革新性、新鮮なアイデアを賞賛。芸術的で創意に富んだ新デザイン、現代的スタイルやテクニックを展示」と記され、国内の花専門誌の編集者も「掲載されている人はものすごい実力者ばかり」と話した。
河野さんが出展したのは4枚の作品(=写真)。どれも、近年の国内最大級フラワーデザイン競技会ジャパンカップ等の提出作品として制作した。撮影は村山誠氏。ドメスティックな審査では、高評価を得ない作品もあったが、世界的なコンペは、河野さんの技術や表現も含めたデザイン力の真価を認めた。
一貫した作品テーマは「不思議」。一見では疑問を持つような構造の中に美しさと緻密さを加え、もう一度見たくなる作品を作る河野さんは「国と人種を越えて綺麗だなと思ってもらえた事実はすごくうれしい」と話した。