神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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医療法人社団敬仁会の理事長を務め、警察協力医としても活躍する 武市 早苗さん 城山在住 77歳

公開:2019年1月19日

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医師こそ天命

 ○…凛とした表情。やわらかい徳島弁が会話を和ませる。「地域の人が、安心して最後まで自分らしい生活ができる場所をつくりたい」と、13年前に介護老人保健施設「悠久」を開設。さらに現在はクリニック、グループホーム、住宅型有料老人ホームを運営し、地域医療と介護の連携に身を捧げている。

 ○…法医学教授として警察に協力、幾多の凶悪事件の解決に貢献してきた。その中にはオウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件も。一方、監察医としては2万体近い異状死に立ち会ってきたが、多くは誰にも看取られずに亡くなった孤独死だという。「不本意な亡くなり方をしても、誰もが天国へ行けると信じています」。いつしか死亡診断書を「天国へのパスポート」と呼ぶようになった。

 ○…「悲しい死に方をしなくて済むように、最後まで患者さんに付き添ってあげられる医師になれないものか」。65歳で東海大学の教授を定年退職した後、壮大な計画がスタートした。悠々自適の道もあったが、「神様に導かれたようだった」と振り返る。思えば故郷・徳島での学生時代、「老人村」をつくろうと夢を抱いていた。年老いた仲間が一緒に暮らす幸せな場所。「地域で皆さんと穏やかに同じ空気を吸いながら、悠久の時を刻んでいきたい」。壮絶な現場・現実に遭遇してきたからこその「天命」でもある。

 ○…法務大臣表彰、警察庁長官章など数多くの表彰を受け、突然死研究でも顕著な業績を残している。今も現役の警察協力医で、医療法人理事長との二足の草鞋は多忙を極めるが、「働くことが大好き」と声を弾ませる。健康の秘訣は週に2、3回プールで1000mを目標に泳ぐこと。阿波踊りと歌とビールをこよなく愛する、光のような明るさが魅力的な女性だ。

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