神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

街かど博物館 街づくりで総務大臣表彰 地場産業の活用で魅力発信

社会

公開:2019年2月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
表彰式に臨む早瀬会長(右)と前会長の露木勝清さん
表彰式に臨む早瀬会長(右)と前会長の露木勝清さん

 街かど博物館館長連絡協議会(早瀬幸弘会長)が2月4日、都内で行われた総務省が主催する「ふるさとづくり大賞」で団体表彰(総務大臣表彰)を受賞した。より良いふるさとづくりに尽力する個人・団体を表彰する制度で、県内からの今年度の受賞者は唯一。

 同協議会の活動目的は、地場産業の伝統や魅力を後世に伝えること。かまぼこ、干物、木工など地場産品を取り扱う老舗を「街かど博物館」として認定し、各館を巡るまち歩きツアーを年に5回程度実施している。

 博物館の認定基準は、店主らが「館長」として店の歴史だけでなく周辺地域についても情熱をもって語れることなど。1998年に3館で発足し、現在は20館にまで増えた。活動を応援する人によるファンクラブ制度も設けられており、会員数は1月末時点で453人。その3分の1は市民であることから、地域をあげて地場産業を盛り上げようとする姿勢も受賞の要因となった。

 ツアーは博物館のみならず、周辺の名所等もコースに組み込まれているのも特徴。早瀬会長は「回遊性を高めて地域を活性化させるという点は、長年の活動を通じて実現できた」と自信をのぞかせ、「城下町、宿場町であるからこそ、小田原にはひと通りの地場産品がある。こうした地域性を大事にしていきたい」と語った。

売り上げ増に期待

 市の広報紙やファンクラブ通信を通じて募るツアー参加者は半数がリピーター。訪問先となる博物館では貴重な道具等の見学に加え、干物づくりなどの体験プログラムも用意されており、常時一定の参加者が得られるようになった。

 ツアーで立ち寄った店での買い物もできるが、早瀬会長は「商売には結びついていない」と頭を悩ませる。途中で手荷物を増やしたくないという理由も考えられるが、全国的にも珍しい取り組みで視察に訪れる自治体もあるなど各方面から評価が高いだけに、「あとは売り上げにもつながれば」と期待していた。

「街かど博物館」の幟が立つ店舗
「街かど博物館」の幟が立つ店舗

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

「清閑亭」飲食店で再出発

「清閑亭」飲食店で再出発

3月25日開業、「別邸料理」提供

3月23日

豊川が県2連覇

やまゆり杯バレーボール

豊川が県2連覇

全試合ストレート勝ち

3月23日

式典に富野由悠季さんら

小田原シネマ館

式典に富野由悠季さんら

『ガンダム』3部作上映も決定

3月16日

壁画作品を2枚制作

鴨宮中

壁画作品を2枚制作

地元芸術家とコラボも

3月16日

街中に映画館、再び

街中に映画館、再び

小田原シネマ館 3月20日開館

3月9日

間伐材の鉛筆を寄付

小田原市森林組合

間伐材の鉛筆を寄付

50周年で小学校に1万本

3月9日

あっとほーむデスク

  • 3月23日0:00更新

  • 3月16日0:00更新

  • 3月2日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook