松田町の寄地区、神山地区でデマンドバスのテスト運行社会実験が、1月4日よりスタートしている。
デマンドバスは、定時・定路線を基本に運行する予約型の乗り合いバス。主に平日の早朝や深夜など路線バスのない時間帯に運行し、両地区住民の足となる。
駅から遠く、路線バスの本数も少ない両地区では、始発が午前6時台、最終が午後7時台のため、高齢者の通院や学生の通学等には自家用車による送迎が必要となり、家族の負担が大きかった。実験はこれらの交通手段確保が目的で、早朝や夕方、夜間の送迎や日中の買い物などに利用できる新松田駅へ向かう便が6便、寄診療所循環便が4便運行している。
実験は3月25日まで
デマンドバスの利用には、町への事前登録と富士急湘南バスへの電話予約が必要。実験期間の3月25日までは運賃無料で、事業経費の514万円は全額国庫補助金を活用する予定。実験終了後は3年間の実証運行を経て、2014年度からの本格運行を目指す。
診療所への通院で今月11日に初めてデマンドバスを利用した松本順蔵さん(田代地区在住・80歳)は「(路線バスの)遠いバス停まで歩かずに済むので助かる。今後も利用したい」と話した。
問合せは同町企画財政課【電話】0465(83)1222まで。
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