松田警察署 開成駅前で初動対応訓練 消防・交通機関との連携強化が目的
平成22年12月に茨城県JR取手駅前で発生した無差別殺傷事件を受けて小田急線開成駅前ロータリーで1月31日、松田警察署・足柄消防組合東消防署・小田急線開成駅・箱根登山バスが連携して初動対応訓練を実施した。
この取り組みは昨年の取手での事件など重大事案発生を想定して、警察と公共交通機関、消防との連携強化を目的に神奈川県下の各警察署で実施されているもの。
午前10時過ぎから始まった訓練には松田警察署、足柄消防組合東消防署、小田急線開成駅、箱根登山バスから31人が参加した。
開成駅のロータリーに停車中の路線バスにサングラスをした犯人役が乗り込み、無差別殺傷事件を起こすと想定。バスに乗り込んだ犯人役の隙を付き運転手役が警察に通報すると、けたたましくサイレンを鳴らしながらパトカーが現場へ到着し、周囲は緊張感に包まれた。
さすまたや盾を装備した警官がバスを取り囲むと、乗客役が協力し犯人役をバスの車外へ追い出した。その後、犯人役は包囲していた警官ともみ合い、最後はさすまたなどで取り押さえられた。犯人役が連行されると消防職員によってケガ人の救助訓練が行われた。
西方昭典松田警察署長は「最近の事件は犯人の動きが読みづらいものが多い。公共交通機関、消防などと連携するため、いかに情報を迅速に共有するかが大切になる」と話した。
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