寄 稿 不透明な時代だからこそ満開の桜と笑顔を胸に あしがら夢未来塾 塾長 杉本けんじ 55歳
東北関東大震災でお亡くなりになられた皆様にお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様とそのご家族の方々にお見舞い申し上げます。
この震災を契機にこれまでの価値観は大きく変化しています。被災自治体のみならず、各自治体は刻々と変わる事態の変化の中でその行政力の真価が問われています。
広報みなみあしがら4月号はご覧になりましたでしょうか。23年度予算が”南足柄のお財布の中身”と題してグラフを使って説明されています。その中で気になるのは、収入の中に地方交付税1億7千万円があることです。
地方公共団体の税収入の不足をカバーし、あわせて十分な行政サービスを実施するためや地方団体間の財源の格差を調整するために国から配分される交付金です。その性質上、これが交付されるという事は、南足柄市の財政力が弱まったことを意味します。
財政力が弱まっている上、今回の震災による社会を取り巻く状況によって経済を上向きにする要素が少ない事は容易に分かります。更なる財政悪化が避けられない状況でも、行政サービスの質の低下は可能な限り阻止しなくてはなりません。
財政が悪化している中で責任ある立場の者は無責任な発言を軽々しく口にはできません。
しかし、大震災後に生じた問題の解決も待ったなしです。半数以上が除外地域とはなりましたが計画停電への対策。節電による夜間の防犯対策、熱中症等の市民の人命に直結する対策、地域防災計画の早急な根幹からの見直し等、短期集中的に直近の問題解決にあたらなくてはなりません。
水や食の問題。健康、医療の問題等の対策も、国と同様に市としても立てていかなければならないのです。 * * * 今のままでは南足柄市の財政力は年々弱くなっていってしまいます。
この様な不安で不透明な時代であるからこそ、明確な将来ビジョンをしっかりと市民の皆様と共有することが真に重要なのではないでしょうか。企業活動が活発になることで、雇用が増え、人口が増え、税収は増加します。
私の提唱している「住んでよし 訪れてよし 観光立市 南足柄の創造」は、まさに真に希望に満ちた南足柄の未来を照らすもので、雇用と企業活動を活性化させ、子や孫が安心してこの地で暮らすことのできるビジョンなのです。
桜並木を夢見て地道に活動を続けていくことによって、春には満開の桜と笑顔に満ちた人たちが集うことを、私たちは知っています。市民一丸となって満開の桜を咲かせようではありませんか。
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