県議選南足柄市 川上賢治氏 5選果たす 三つ巴の戦いを制す
統一地方選挙前半戦となる県議選が4月10日に投開票された。新旧三つ巴の激しい選挙戦となった南足柄市選挙区では、現職の川上賢治氏が新人の瀬戸良雄氏と瀬戸利一氏の2人を制し5選を果たした。
午後10時頃から川上陣営の選挙事務所には続々と支持者が訪れ、入りきれない人が外にまで溢れた。11時に川上氏が9215票で当確したとの連絡が入ると、詰め掛けた支持者から歓声が上がり、喜びの拍手に包まれた。
川上氏は「国難といえる東日本大震災を受けての大切な選挙だった。後援会の力が大きかった。全国植樹祭誘致などの実績を評価していただけたことが得票数につながった」と選挙戦を振り返り、「県民の生命、財産を守るために県の防災計画をまず見直していきたい」と5期目への力強い決意を述べた。
敗戦の2氏苦渋のあいさつ
瀬戸良雄氏は、川上氏の当確が発表された23時過ぎ、選挙事務所に参集していた支持者の前に立ち「自粛ムードの中、派手な選挙活動ができなかったという のはみんな同じ状況なので理由にできないが、不安定な社会情勢で安定感を求める傾向があったのではないか。川上さんの16年間に対し、市民の方々が私に抱 いている安定感が足りなかったことが差になったのだろう。皆さんから頂いた票の重さを感じ、心から感謝したい」と敗戦の弁を述べた。また今後については 「現状では白紙。どんな形になるかはわからないが、明日からまた南足柄のために貢献していきたい」と語った。
ほぼ同時刻、瀬戸利一氏も 支持者の前に立った。「地震の影響や投票率の低さなど色々な原因は考えられるが、4年間、地元に何もしていなかったことが一番の敗因だったと思う。国会議 員の政策秘書試験を受けるなど自分なりに一生懸命やってきたつもりだったが、政治の勉強だけではダメだった。自分のふがいなさを感じている」と述べ、支持 者に深く頭を下げた。今後については「現状では決めていないが、何らかの形で南足柄のために尽くしていくことは間違いない。一度国会議員の秘書に戻り、国 政の場を勉強して戻ってきたい」と話した。
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