大 井 町 被災地の企業へ機械譲渡 湯山製作所が工作機器一式を-「復興支援の一助に」
大井町金子の湯山製作所の切断機、卓上ボール盤、テーブル施盤など工作機器一式が、東北大震災で被害に見舞われた東北パイプターン工業(株)(本社=宮城県東松島市)に無償で譲られることになった。
金属加工業を営んでいた湯山製作所の湯山一郎氏は今年の3月24日に67歳で急逝し、会社は廃業することになった。生前の湯山さんは自治会長などを務め、防災にも高い関心を寄せていたという。葬儀に駆けつけた間宮恒行大井町長は遺族の眞沙子夫人らとの会話のなかで、「会社の機械を震災でご苦労されている方々に役立ててもらえないだろうか」と相談を受けた。間宮町長は県の出先機関である足柄上地域県政総合センターに伝え、県の仲介で(財)みやぎ産業振興機構にその思いが打診された。情報を受けた同財団では約1000社に伝達。希望する候補の会社の中から、東北パイプターン工業(株)へ譲渡が決まった。
工作機械の贈呈式は5月27日、大井町役場で行われ、湯山眞沙子さんと娘の湯山さおりさんから、東北パイプターン工業(株)寺田多喜雄社長へ目録が手渡された。立会人として間宮大井町長、足柄上地域県政総合センター・冨田公一企画調整部長、(財)みやぎ産業振興機構・阿部健雄副理事長らが出席した。
湯山眞沙子さんは「主人も喜んでいることでしょう。皆さんのお役に立つことができれば嬉しい」とあいさつ。寺田社長は「海岸から約3キロ離れた工場は津波の被害を受け機械はガラクタになってしまった。譲渡は大変有難く顧客への納期を短くすることができる。石巻工業団地の理事長も務めており、団地組合人などにも連絡して共同利用も考えていきたい。心温まる勇気ある行動に深く感謝する」と謝辞を述べた。
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催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
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